作業療法士になるために学校で学ぶ内容とは
作業療法士になるために学校で学ぶ内容とは
障害者の機能回復を助ける作業療法士になるためには、専門の学校で学び国家資格に合格する必要があります。学校では学ぶ内容は、まず人体の形や構造を学ぶ解剖学、人体のメカニズムやその機能を知るための生理学、患者さんの心の問題に寄り添い適切にアプローチするための臨床心理学や人間の体がどのように動くのかや、体を動かすときに人体の各部位がどのように影響しあっている等を学ぶ運動学などを中心に学び、人の体の基本的な仕組みと機能や役割などの知識を深める必要があります。これらは、医療現場で働くための共通知識として学ぶことになります。それに加えて、作業を行う人の理解に関する学習や作業の理解に関する学習、作業を行う場の理解に対する学習など人と作業と環境やその関係について学ぶことになります。また作業療法士のカリキュラムには、リハビリ病院や介護施設などさまざまな場所で臨床現場をみて学ぶことができる臨床実習も組み込まれています。
作業療法専門学校での単位取得の流れについて
作業療法士は病気やケガなどで身体機能や咀嚼機能を喪失・あるいは障害を受けた場合に、回復をサポートするお仕事になります。作業療法専門学校で3年または4年かけてカリキュラムを習得し所定の単位を修得して、臨床実習を修了することで国家試験受験資格を習得することができます。 作業療法士の専門学校での履修科目は、大別すると基礎教育科目・専門基礎科目・専門科目の三種類に分けることができます。基礎教育は初年度から習得するもので、解剖学など医療系の科目を中心に二年時以降の専門教育を受講するための基礎学力を涵養することを目的にしています。専門基礎科目は人体の構造・病気と障害、回復過程のメカニズムなど作業療法士として総合的基本的な知見と、判断力を養う内容です。 専門科目では実際の施術を意識した内容で構成されており、カリキュラム終了の最後の関門となる臨床実習を突破するために必要となる専門知識と実技の習得をメインに構成されています。